学生時代、所属していたゼミで「ニッチな分野を扱いながらも高いシェアを持ち、優位性を確立している企業」について研究する機会がありました。
今は海外で仕事をしておりますが、当時の私は変化をあまり好まず、安定志向が強かったため、「こうした企業であれば、簡単には潰れないのではないか」と考え、就職活動ではそのような企業をターゲットにしていました。その中で出会ったのがナガイレーベンです。扱っている製品の特性や市場でのポジションに加え、会社の雰囲気や社風にも強く惹かれ、入社を決めました。
営業畑一筋で、2013年までは本社に勤務していました。その後、北海道へ4年間の転勤を経て、再び本社に戻り2年間を過ごしました。
そして2019年からは台北支店で勤務しています。
台湾赴任当初は中国語が全く話せなかったため、平日は午前中に語学学校へ通い、午後から会社に出勤する生活をしばらく続けていました。
また、休日には公園に出かけて現地の人に積極的に話しかけたり、一日中日本語を使わないように意識したりすることで、中国語の会話力を磨いてきました。
台湾でのシェア拡大を目指し、日本の本社と連携して営業戦略を立案し、その内容を現地スタッフと共有しています。また、現地の状況を社内の関連部署に報告するほか、スタッフとともに病院や代理店を訪問して営業活動を行うこともあります。
さらに、輸入手配や現地の日系企業とのやり取りも私の重要な役割のひとつです。
言語の壁は、業務を進めるうえで難しい部分だと感じています。現地スタッフの多くは比較的日本語を話せるため、会話は日本語をメインに中国語を交えて行っていますが、互いに母国語ではないため、言いたいことの核心がうまく伝わらないことがあります。
本当に伝えたいことは何か―それを常に意識していないと、誤解を招く可能性もあります。
赴任1年目は中国語がほとんど話せなかったこともあり、こうしたことには気づきませんでしたが、語学力が向上し、スタッフとの関係性が深まるにつれて、より強く実感するようになりました。
日本では6割超のシェアを誇る当社ですが、台湾ではまだまだです。しかし、この発展の余地と伸びしろこそが、台湾市場で営業する面白さだと感じています。
ナガイレーベンの名前すら知らなかった病院やクリニックに営業をかけ、最終的に当社の製品が採用されたときは、本当に嬉しくなります。
また、人気のアイテムや色の好みが日本とは異なる点も非常に興味深いです。たとえば、日本ではスクラブ(Vネックの半袖トップス)が主流ですが、台湾ではまだ白衣が主流。色味やフィット感の好みにも違いがあり、そうした傾向を踏まえて「次はどんなものが流行るだろう」と予測しながら営業戦略を立てるのも、大きなやりがいのひとつです。その情報を企画部門にどう伝えるかも、非常に重要なポイントになります。
さらに、価格面でも現地企業の製品に比べて当社のメディカルウェアは高価ですが、それでも選ばれるのは、品質の良さがあるからこそです。
私自身、当社製品の品質には強い自信を持っており、今後もより多くの病院やクリニックに選んでいただけるよう、営業活動に力を入れていきたいと思っています。
仕事の中で、自分なりの喜びや楽しさを見つけることを大切にしています。私は「仕事が趣味」というタイプではありませんが、人生の中で多くの時間を費やすものだからこそ、少しでも楽しめなければもったいないと考えています。
また、自分の仕事が誰かの幸せにつながっていると感じたり、小さなことでも達成感を得られたりすると、とても嬉しくなります。そのような瞬間が、私にとっての喜びであり、やりがいにもつながっています。
自分だけが売上や評価を上げられれば良いという考えではなく、周囲との協調性を大切にできる、バランスの取れた人が向いていると思います。
当社は比較的多くの部署と連携しながら業務を進める会社です。そのため、チームやメンバーで協力し合いながら成果を出すことに喜びを感じられる方と、ぜひ一緒に働きたいと考えています。
私は家族とともに台湾に移住していますが、一年を通して温暖な気候のため、年間の半分くらいはプールに通っています。
赴任当初はさまざまな観光地を巡っていましたが、6年が経ち、今ではすっかり“ただの住民”です。最近は、基本的に娘2人のレジャーを中心に、家族での時間を楽しんでいます。
台湾では当社のメディカルウェアのシェアは低いのが現状です。今後はシェアを少しでも高めていけるよう、さまざまな営業戦略を立てて、積極的にチャレンジしていきたいと考えています。
プライベートでは、40歳を過ぎましたが、年齢にとらわれることなく、小さな目標を立てながら、コツコツといろいろなことに挑戦していきたいと思っています。
学生のみなさんへ
就職活動をしていると、いろいろと思い悩むこともあると思いますが、周りの大人や先輩の意見に耳を傾けながら、まずはたくさんの会社説明会に足を運んでみてください。
そして、「ここが良い」と感じる会社に出会えたら、自分のフィーリングを信じて飛び込んでみることも、一つの選択肢だと思います。
私自身もそのようにして会社を選び、結果として19年間働き続けることができています。あまり悩みすぎず、一歩一歩前に進んでいってくださいね。